空き家を自分で「解体したい」「壊したい」と思っている人の心の闇とは?!
空き家を自分で解体したいと思ってはいませんか?
空き家を自分で解体したいと思っているならまだしも、最悪のケース、「空き家を燃やしてしまいたい・・・」という心の闇をお持ちの方も実はいるのです。
「うそでしょ?!」と思うかもしれませんが、空き家問題はそれだけ根が深い悩みになる場合だってあります。
しかし、空き家を燃やしてしまうのは極めて危険です。
1.空き家を燃やせばどうなるか?
空き家を持つと手間もお金もかかります。
しかし、手間をかければ愛情の一つでもわくとおもいきや、空き家には不思議と何の愛情もわきません。
同じ手間がかかっても、この点はペットと全然違うのです。
ペットは手間はかかるしお金もかかりますが、時折見せる「頼ってくる感」や、可愛い仕草がなんとも可愛いものです。
日々成長して情もわくというものです。
エサ代や獣医さんにお金をかける甲斐があるのです。
しかし空き家は過去の思い出の中に生きて、その時点で止まっているのです。
止まっている、変わらない、物理の法則にしたがって少しずつ朽ち崩れていく以上、人間が空き家に働きかけても何も返ってこないのです。
無駄です。
だんだん嫌になってきます。
お金だけ吸い取られるこのブラックホールのような存在が疎ましくなってくるのです。
すると、「いっそのこと燃やしてなくしてしまおうか?」そんなアイディアが不思議と頭をよぎるのです。
しかし、それは犯罪です。
当ブログを読んで、二度とそんなこと思わないようにきっぱりあきらめてください。
まず、空き家でも他人の家を燃やすと「放火」です。
親の家でも他人ですから放火です。
放火は立派な刑法犯ですが、空き家の場合には刑法109条第1項「非現住建造物等放火罪」に該当します。
懲役2年以上です。
そして、隣に延焼させてしまった場合には、刑法111条第1項「延焼罪」が成立します。
これは3ヶ月以上7年以下の懲役刑です。
複数の罪(放火と延焼の有期刑)が重なれば、重いほうの刑罰の最大5割増しの刑が課されるのです。
2.自宅ならいいんじゃない?
「そしたら、自分の家を自分で燃やしたらいいんじゃないか?」
「自分のものだし、何しようと所有者の勝手じゃないの?」
と思うかもしれません。
相続してしまった空き家の中に、たくさんのもの(残置物)があって、足の踏み場もなくなる空き家によく出くわします。
そんなときは、いっそのこと自分の家を燃やしてリセット解体。
きれいにしてしまえばいいんじゃないか、と思ってしまいます。
しかしそれも犯罪。
刑法109条第2項「自己所有非現住建造物等放火罪」に該当します。
他人の家を燃やすよりは刑罰は軽いですが、それでも6ヶ月以上7年以下の懲役刑に処せられます。
ちなみに自分の空き家に火災保険をつけて火をつけた場合、それは財産目的で火をつけたことになるので、他人の家への放火と同じ量刑です。
もちろん放火目的で火災保険をかけた場合には、当火災保険は下りてきません。
そして延焼すれば「延焼罪」も成立、万一、家の中にいる人が死亡すれば、殺人罪になるのです。
それでもなんとか考えます。
「そうだ、消防車を呼んで、消防車の前で火をつけたらいいんじゃないか?」と。
きっと読者は、コイツは何を馬鹿なことを考えている、とお思いでしょう。
しかし、空き家を抱えている人で、そう考えたことのある人は意外に多いのです。
それだけ空き家は人を24時間、夢にまで出てきてあなたを悩ませるのです。
そこで、筆者の周りの消防署に電話して聞いてみました。
「空き家に火をつけて片付けたいので、火をつける前に消防車に来てもらって見守ってもらえますか?」と。
答えは予想どおり、どの消防署も「そんなことできません」でした。
それはテレビの見過ぎ、引田天功ショーの見過ぎ、テレビの中のファンタジーと現実の区別がつかなくなってきた危ない兆候なのです。
しかし、空き家には広い庭があります。
広い田んぼもあるかもしれません。
もし家を解体して、梁や柱など田んぼの真ん中に廃材を集めて、それに火をつければ・・・。
と思うかもしれませんが、それもダメです。
今度は、火をつけてごみを処分することは、廃棄物処理法に違反する可能性があります。
3.解体のコツ
結局空き家は、燃やすのではなく、解体業者さんに解体してもらう選択になります。
解体業者さん曰く、パワーショベルのような重機があれば、解体は一瞬。
まさに「瞬殺」だそうです。
忘れていました。
空き家を解体すると、翌年から固定資産税の小規模宅地の特例、つまり、土地固定資産税が6分の1になるというあの特例は使えません。
空き家を壊した状態で更地として放置すれば、土地固定資産税が6倍に跳ね上がるのです。
「どうせ見つからないだろう?」と思っているアナタ、そんなことは決してありません。
市町村は毎年航空写真を撮影して、去年の画像と比較しているのです。
しかも最近では、小さな市町村にもコンピューター画像処理システムが導入され自動化されています。
去年と今年の写真を比べて違いがあれば赤くピカーンと光るのです。
それでも燃やしたい?
燃やすならチェーンソーで小さな薪に切って新ストーブで燃やすくらいでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
空き家を自分で解体しようと思っていても「放火」は絶対にしないでください。
空き家の持ち主が親であっても、自分であっても、です。
空き家も大切な資産のひとつ。
そんな大切な資産が「今どのくらいの価値をもっているのか」知りたくはありませんか?
もし、知りたいのであれば、まずは空き家の不動産査定を受けましょう。
「いままで、不動産業者に査定は受けてきたよ」
という方もいるかもしれませんが、今回ご紹介するのは、「不動産一括査定」です。
不動産一括査定とは、複数社に一括で査定依頼をしてその結果を教えてもらえるものです。
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最近では、リビンマッチの評判と口コミが高評価をもらっていますが、
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